本文へ移動

安全教育活動

平成28年度

H28.7.22 小型移動式クレーン技能講習
H28.7.22 小型移動式クレーン技能講習
 7月22日(金)~24日(日)の3日間、「小型移動式クレーン技能講習」を受講しました。
 
 主な概要、要点は以下のとおりです
 日時 平成28年7月22日(金)23日(土)24日(日)
 場所 建設荷役協会
 要点  
 ◎移動式クレーン作業の指差呼称
  1)周囲の確認良し!
  2)運搬経路良し!
  3)荷重表良し!
   (機械のクレーン性能が荷の重量に耐えうり、作業できるか。
    荷重表の重量の1/2かどうか。)
  4)重心良し!
   (フックが荷の重心に来ているか。)
   ~ワイヤーをピンと張る~
  5)フック良し!(玉掛け良し!)
   ~地切り10cm持ち上げて~
  6)地切り良し!共吊りなし!
   ~移動式クレーン作業~
  7)設置場所良し!
   ~設置後~
  8)荷の安定良し!
 
  1 移動式クレーンの運転業務の資格区分
   1)つり上げ荷重が1t以上5t未満の小型移動式クレーンの運転…技能講習
   2)つり上げ荷重が1t未満の小型移動式クレーンの運転…技能講習・特別教育
   3)0.5t未満の移動式クレーンは、法令上移動式クレーンに該当せず、特に資格を必要と
     しない。
   4)公道上の走行には、別途免許又は許可を必要とする。
 
  2 不適切なワイヤーロープの主な点検項目
   1)素線切れ(断線)
   2)ロープの直径の減少、磨耗の程度
   3)キンク、より戻り、型くずれ
   4)腐食、塗油の状態
   ※使用時間は除く。
 
  3 積載型トラッククレーンの留意点
   1)荷台に積載物がある場合と無い場合ではクレーンのつり上げ性能が大きく異なる。
   2)クレーン作業は、安定度に基づいた空車時定格総荷重の値により行うこと。
   3)前方つりの場合は、空車時定格総荷重の値の25%以下になる。
   4)中間張出、または最小張出で作業する場合は、最小張出の性能で作業する。
 
  4 作業領域
     積載型トラッククレーンでは、つり上げ性能の大きい後方領域から小さい側方領域へ旋回
     させると転倒する恐れがある。
 
  5 トラッククレーンの場合
     トラッククレーンは、前方領域のつり上げ性能は後方領域の定格総荷重の1/5~1/2と
     なるので注意する。
 
  6 ラフタークレーンの場合
     ラフタークレーンは、すべてのアウトリガーを大張出にすれば、全周同じ性能である。
 
  7 クローラークレーン(クレーン機能付きドラグショベルを含む)の場合
     クローラークレーンの作業領域は、全周同じ領域で定格総荷重も全周同じ値である。
 
  8 アウトリガー設置時の留意点
   1)機体が水平になるように設置する。
   2)アウトリガーは最大に張出、ロックピンで固定する。
   3)トラッククレーン、ラフタークレーン等は、タイヤを浮かせて車体を水平に設置する。
   4)山止めの近くや路肩は、地盤が弱いので離してアウトリガーを設置する。
 
  9 移動式クレーン作業における留意点
   1)定格総荷重を超える荷重を吊らない。
   2)フックはつり荷の重心の真上の位置に付ける。
   3)つり上げている荷の上に絶対に人を立ち入らせない。
   4)過負荷防止装置等の安全装置を作動させて作業を行わせる。
   5)荷をつったまま伸縮操作をしないことが望ましい。
 
 10 クレーン付油圧ショベルを用いた移動式クレーン作業
   1)無理な姿勢でのつり上げ作業や横引き作業等は、事故や機体(ブーム)損傷の原因になる
     ので行わない。
   2)クローラーを過信せず水平で強固な場所で移動式クレーン作業を行う。
   3)格納式フックは必ず格納してショベル作業を行う。
   4)フックを格納せずに掘削作業をするとフック部がバケットに当たりフック部、スイベル連結
     ピン等が損傷し、そのまま移動式クレーン作業を行うと、荷の落下の原因になり危険である。
   5)最大掘削半径は、移動式クレーンの最大作業半径とはならないので、必ず作業範囲図を確認
     して移動式クレーン作業をする。
 
 11 油圧装置の特徴
   1)過負荷防止が容易である。
   2)振動が少ない。
   3)遠隔操作が容易である。
   4)作動油の温度によって機械の効率が多少変化する。
 
 12 油圧制御装置
   1)方向制御弁…作動油の流れる方向を切り替えてアクチュエーターの動作の方向や起動停止
           などを制御する弁
   2)流量制御弁…作動油の流れる量を制御してアクチュエーターのスピードをコントロールする弁
   3)圧力制御弁…ポンプから吐出される作動油の圧力の調整や2次的に発生した圧力逃し機械的
           な損傷防ぐ
 
 13 電気装置の主要構成機器
   1)オルタネータ(発電機)…ファンベルトで駆動し、走行、作業等に必要な電気を発電する
                 装置
   2)レギュレータ…オルタネータで発電した電気の電流電圧を調節しバッテリーへ充電する装置
   3)電流計
   4)バッテリー
   5)始動モーター(スターター・セルモーター)
 
 14 感電防止対策の基本事項
   1)事前に電力会社に相談する。
   2)送電線等に対して安全な距離を保つ。
   3)作業計画を作成し作業前の打合せをする。
   4)充電電路を必要に応じて防護する。
 
 15 力の3要素
   1)方向
   2)大きさ
   3)作用点
 
 16 移動式クレーン運転の合図
     一定の合図を定め、合図を行う者を指名して、その者に合図を行わせる。
 
 17 クレーンの点検、検査、補修
     年次定期自主検査および月次定期自主検査は1年以内ごとおよび1月以内ごとに定期に
     自主検査を行うこと。
 
 18 移動式クレーンの作業方法に関する規定
     荷役作業中または駐車中は、必ず駐車ブレーキを掛けて行うこと。 
〒667-0022
兵庫県養父市八鹿町下網場54番地2
TEL:079-662-3216
FAX:079-662-6365
TOPへ戻る